招待講演

小橋 昌司 先生(兵庫県立大学)

題目:定量的診断のための解剖ファジィモデリングと自動認識

概要:現在の医療現場での診断において,単純X線,CT,MRIなどの画像診断装置は必要不可欠である.現在,その読影(医用画像から異常検出,疾患程度の評価を行うこと)は読影医の定性的診断により行われており,読影医間変動・内変動や見落としなどが問題となっている.本研究の目的は,計算機により医用画像を定量化することで,診断の質を高度化することである.本講演では,撮影画像の自動解剖認識を行うため,解剖知識のファジィモデル化法と,それを用いた自動認識法を紹介する.


越野 亮 先生(石川工業高等専門学校)

題目:インテリジェントなスマートフォンアプリの開発

概要:学生向けにスマートフォンアプリを開発するための方法について説明し,これまでに開発してきたTwitterや機械学習を用いたリコメンデーションシステム,観光アプリなどの事例を紹介します.他にも,感圧導電性衣服を用いた行動認識や感情認識,文字認識,プロジェクションマッピング,屋内位置推定などの研究紹介を行います.


工藤 康生 先生(室蘭工業大学)

題目:ラフ集合による大規模データマイニングに向けて

概要:データの中に内在する規則性をIf-Then形式のルールとして抽出する手法は多数存在しますが,その中でラフ集合によるルール抽出は,特に感性工学の分野でデータ分析手法として定着しつつあります.本講演では,まずラフ集合によるデータ分析手法,特に縮約計算と決定ルール抽出について概説し,更に大規模データに対するマイニング手法としてラフ集合を用いることを目指した,講演者らによる取り組みを紹介します.