招待講演

Thi Thi Zin 先生(宮崎大学)

題目:畜産業における画像処理・認識技術の応用研究に関する話題

概要:画像処理・認識技術はIOT(モノのインターネット)の進展と共に,多方面で活用されるようになってきた.その一例として,牛のモニタリングシステムの開発に関する技術動向を紹介する.高齢化,大規模化する現代の畜産で,24時間365日にわたり家畜の健康管理を適切に行い,異常や変化に留意し続けながら経営を継続することは容易でない.人的負担軽減のための自動モニタリングシステムの開発は,畜産農家からの強い要望がある.ICT(情報通信技術)を活用し,家畜生産性の改善と地域活性化の実現を目指した各方面での取り組みの現状を紹介する.また,本講演では,私たちの研究グループでの取り組みについても紹介する.

赤木 康宏 先生(東京農工大学)

題目:自動運転知能の実現に求められる知識情報処理

概要:近年,自動運転機能を搭載した自動車が市販されつつある. その背景には,運転中に人間が行っている交通環境の理解や行動選択等を,計算機上の知能が代行可能なレベルにまで発展するであるという期待がある.本講演では,環境理解技術,および知識情報処理技術等が,運転知能の実現にどのように利用されているのかを,実際の開発例を用いて紹介する. さらに,最近の運転知能に関する成果から,自動運転車開発の1つの区切りとなる2020年以降の課題を示す.

山下 隆義 先生(中部大学)

題目:画像認識分野におけるディープラーニングの活用事例

概要:ディープラーニング,特に畳み込みニューラルネットワークは,一般物体認識で人の認識精度に迫っており大変注目されてる.畳み込みニューラルネットワークにより,従来の画像認識のフレームワークが大きく変化し,さらに画像認識以外への応用も進んでいる.本講演では,ディープラーニングと畳み込みニューラルネットワークの関係,その仕組みについて説明する.また,畳み込みニューラルネットワークを用いた画像認識の応用事例,我々の研究グループでの取り組みについても紹介する.