招待講演

大谷 紀子 先生(東京都市大学)

題目:共生進化に基づく自動作曲とその応用

概要:共生進化は,対象問題の解を部分に分割し,最適解を構成する部分解と,部分解の最適な組合せを並行して探索する進化計算アルゴリズムである.本講演では,共生進化の応用事例として個人の感性を反映した楽曲の自動生成システムを紹介する.また,アーティストや音楽大学の学生の創作活動における自動作曲システムの活用,および自動作曲手法の企業名サウンドロゴ生成への応用についても触れる.


山﨑 敏正 先生(九州工業大学)

題目:Silent speech Brain-Computer Interfaceの研究動向

概要:ポストMI(motor imagery)BCI(Brain-Computer Interface)であるsilent speech BCI(SSBCI)は近年世界中で研究が進められている.現在,脳活動としてECoG(electrocorticogram)を利用した研究が盛んである.本発表では,このECoG研究と共に,筆者がこれまで行ってきた頭皮脳波を利用したSSBCI関連研究を紹介する.これらの研究紹介を通じて,SSBCIに関する今後の研究課題も述べる.


竹之内 宏 先生(福岡工業大学)

題目:ユーザの感性情報を用いた進化計算システム

概要:「好き」や「嫌い」といったユーザの嗜好に関する感性情報を用いて,その人好みのデザインなどを生成する進化計算システムについて紹介する.このような技術は対話型進化計算と呼ばれ,国内外で様々な面から研究が行われている.本講演では,対話型進化計算の基本的なアルゴリズム,研究対象として浮かび上がっている問題点とその解決方法,さらに応用手法について紹介する.